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おおかみこどもの雨と雪/細田守監督
2012.08.09 Thursday 06:00
狼男モノや森と人界だとか彼岸と此岸だとか神隠しの話だとかその辺の私がうろ覚えしてるお約束の類でメタファーを読み解く、もとい邪推してみましょう。一回しかみてないので取りこぼしが山ほどある事まちがいなし。ネタバレだらけ。
パンフもアニメスタイル01も小説も買ってないのであくまで邪推とかガンダム斜眼の類としてお読みください。

彼=父親。

欧州の狼男の物語はまあだいたい狼男は共同体を放逐された犯罪者、という読み方が大抵お約束ですよねー。そーすると父親=懲役を終えてなんとか社会復帰しようとしてる人となる。聴講してたり本を読むのだって結局失われた人間の子供時代を取り返そうとしてたんじゃないのか。とかそもそも何をしたのか、どうやって育ったのかを一切語らないのはつまり育ての親殺したんじゃないのとか、いろいろ推測できますね。
現実的にも日本は前科持ちに厳しい社会が〜とかあるけどまあそれは置いておくとして、家庭環境に問題があって俺服役してたんだ誰にも言ってないけど、という事を花に告白し、それでもいいと受け入れるし家族になろうと。
子供ができた。
で。彼は滋養のつくものを、というだけで狩りしていたのだろうか。稼ぎが安かったってスーパーマーケットに行けば食べ物はちゃん売っているんだし、だいたい町中で死んでたけどあんなごっついキジなんて町中のどこにいるんだよ。川で流されてきた、という見方もそりゃできなくないけどあれって人が飼ってたのを〆ようとしてたんじゃないの?っていう。彼の死体の周りには羽が散らばっていたのであの場で争ったように見えすぎる。
狩りその行為はそもそもどういう意味か。狼の力を使って何かを手に入れるというのはつまり子供のために何らかの犯罪に再び手を染めたということでは?あのあまりにも唐突すぎる死はヤーさんかなんかに殺されたという事なのでは?ググったら日本だと雉が精がつくものであると同時に母性の象徴とされていると出たし、それを狩るというのもどういう意味かしら〜。
とまあここまでは狼男は犯罪者であるという読みなんだけど、日本だと狼=大神なんて言われて神様だったりもするし後にくどいぐらい山の世界と人の世界の境界も描かれるし、彼は人間社会になじめなかった森だか山だかの神の末裔でもある、と。異質なものに対する排除圧力の中、人の世界の端っこで生きてきたアウトサイダー。

花さん。

神様の末裔と契ってなんらかの超常的な力を手に入れたのではないかしらってレベルの超人。子育てはともかく廃屋の修繕、農作業、よくまあ過労で倒れたりしないわーと驚くしかないタフネス。精神的にも異常にタフで気持ち悪いとか言ってる人も多いみたい。
子育てそのもののひとつひとつの描写はリアリティがあるんだろうけどこのお話でリアルな描写というのはフェイクなのではないかしらと思わせられる程度に神話説話的、というか別に神話説話にリアリティのある描写挟んだっていいよね。
こどもを病院に運び込めない。公共サービスを受けることができない。挙句の果てに住居を追い出される。彼女が彼女の子らと共にいることによって、また親兄弟親類縁者が一切いないことによって彼女自身の立場もまた人狼のものとなり、狼の世界と人の世界の境界に住居を構える事になる。こどもたちがどちらも選べるように、というだけではなく彼女も明らかに社会から放逐されている。
彼女の持っていた貯金はどうやって貯められたものだったのか。
人と山との境界をカタギとアウトローとの境界に読み替えた時、あまりにもハードな仕事をどう読み替えるか、とか言うと下品になりすぎるのでしません。
なんか後半で雨くんめっちゃ縛り付けるあたりユングのグレートマザーとか(そもそも私ユングとか読まずに積んでるし明らかに正確な発言ではない)そういうのやりたかったんじゃないかーとか思ったりした。

雪ちゃん

山と人里の境界で、山の方の力が強く侵食され続ける場所に、人として住み着くために山の神の血統をもっておしっこ結界を張る。幼い頃は狼側が強く表に出ていたけれど山と同一化せずにあくまで山を退けるのは一貫しているのよね。彼女のおかげであの土地に住み着くことに成功します。
彼女が傷つけた草平が親に遺棄されて雪ちゃん一匹狼として生きると宣言するところはなんかこう、吸血鬼みたいな感染を思わせるよねーという。ボクサーにでもなるとか言ってるけどそれってまあ、元チンピラっつーはみ出しものがなったりするものの世界でもあるわけで。全てのボクサーがそうだと言うわけではないけれど。
ぶっちゃけ彼女って草平に男のロマン発言させるための装置じゃね、とか思わなくも無い。

雨くん

本編のひたすら萌え萌えに描かれる主役。断じて花さんが主役などではない。
森は人里から追い出された狼男が住み着く所であったり山にしてもあの世とか神隠しに取られる所だとかここではないどこかであったりとにかく”あっちがわ”で、その境界は幾度も家の前の分かれ道として描かれる。魔女を捨てた魔女とかもそういうのありました。監督好きなんだそういうの。
はじめは山を恐れていたけれど、ウサギ(鳥だけど)に誘われて不思議の国(じゃなくて死者の国)に足を踏み入れて以来、その神様の血をたぎらせ、どこぞの妖精眼のごとく瞳を赤く光らせたり自分は狼だと主張したりとまあこの世にあらざる世界への憧憬をひたすら強めていきます。
父親ととても似たくたばりかけ方だったのは、父親がとられた死者の世界に一度足を踏み入れ帰還した、としか読めない。
そんなこんなで人の世界には馴染めず、山での生き方を老いた狐に教わり他の命を狩り取って生きる術を身につける。んだけど、老いた狐が化けて人を騙すもの、と考えたらヤクザの大親分みたいに読まずにいられるか!というわけで私はこの物語をカタギ↔アウトローの境界の話にしか読めなくなっていく。唐突に何のフォローもなく親に捨てられ一匹狼になる発言をする草平くんで追い打ち。
嵐がきて山が大荒れ、狐のじいちゃん死んだ、俺が跡を継ぐしかないと言い出すんだけどここでいう嵐ってなんだろうね。警察のガサ入れでも教会の侵略でもなんでもいいけどとにかく理不尽な暴力。
てなことでおかーさんから離れてアングラ街道まっしぐら、おかんも元服役囚とくっついたぐらいだしカタギとアウトサイダーの境界で生きてる人だからカタギでない生き方許容しちゃうお話になりました、ちゃんちゃん。

総じて押し付けがましい性的規範満載な男のロマン映画で、しかし私はそれを別に非難はしない。うわーここキモーイとか言いながら笑うけど。
ただ私じゃない人も言っていたけれど野生を美化しすぎ、というかあっちとこっちをすっぱりと切り分けすぎていてお話としては体裁が取りやすいんだろうけどでもそんな単純すぎる切り分け方をしていいのかしら、というのは言っておきたい。犬の視線が抜けている。
狼男なんてボンクラ映画の大ジャンルの一つであることを忘れて家族向けだのなんだのってのはどうかしらとおもいます。本質的に甘えんぼうのプリティーショタとか高学年くらいの男の子のエロい体型をみる映画です。
おしまい
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